環境に優しい / 太陽光発電のメリット
太陽光発電のもう一つのメリットとして環境に優しいということが挙げられます。太陽光発電は他の発電方法と比べて非常にエコロジーな発電方法です。太陽の光を利用する発電ですので、二酸化炭素の排出量は0となっています。このように環境に優しい太陽光発電は利用者にとってクリーンなエネルギーを利用しているというだけでなく、国も積極的に補助に乗り出す構えを見せています。
二酸化炭素の排出量削減
太陽光発電システムでは、発電の過程において地球温暖化の原因とされている二酸化炭素を排出しません。とはいっても太陽光発電はそのパネルを生産する際に二酸化炭素を作り出します(運搬や製造の過程など)、しかし現在の太陽光発電は寿命を仮に20年と短めにしても火力発電で発生する二酸化炭素の1/20程度しか排出しないことになります。
太陽光発電による二酸化炭素排出量削減のシュミレーション
具体的な太陽光発電導入による二酸化炭素排出量削減についてですが、以下のようにして計算することができます。
太陽光発電協会(JPEA)が定めている標準計算では、電力会社が1kwの電力を発電するのに必要とされているCo2排出量は360gとしており、太陽光発電によるCo2排出量は45.5gとされています。
よって、太陽光発電を導入することによる二酸化炭素排出量削減量は
(360g×CO2/kWh-45.5g×CO2/kWh)×発電量(kWh/年)=年間二酸化炭素削減量
仮に年間の太陽光発電による一般家庭の発電量を4000kWとすると、
4000×360g-4000×45.5g=1,258,000g=1.258t
という二酸化炭素の量を削減できるとシュミレーションできます。1.258tという二酸化炭素の排出量はあまりピンとこないかもしれませんが、杉の木は年間に14Kgの二酸化炭素を吸収するといわれていますので、約90本の杉の木を植林したのと同じくらいの効果があるということになります。
なお、一部の考え方として太陽光発電システム製造時および廃棄時に必要な環境への負荷が、太陽光発電により発電を上回るのでエコではないという意見もありますが、太陽光発電のEPTは現状1年〜2年程度ですので、十分にエコな商品といえます(参考:太陽光発電はエコではない?)