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エコキュートとは

まずは、オール電化住宅における代表的な給湯器の一つ「エコキュート」についてその仕組みや特徴などをわかりやすく説明していきます。エコキュートとはオール電化における最新の給湯システムで電気に加え大気の気温も活用することで極めて省エネルギーで給湯可能な給湯システムです。

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エコキュートのしくみ

エコキュートは「自然冷媒ヒートポンプ給湯器」と呼ばれる給湯システムのことで従来のオール電化住宅における電気温水器に対してより効率的・省エネルギーによる給湯を可能としたシステムです。
エコキュートの概観

エコキュートにおいては、お湯をわかる「ヒートポンプユニット」とお湯をためる「貯湯タンクユニット」の二つがセットとなっています。(電気温水器の場合は一つ)エコキュートでは、画像を見ていただくとわかるように、エアコンの室外機のようなものと、角型の貯湯タンクがセットされています。

この室外機は外の空気を取り入れて、その熱を吸収してその熱エネルギーを使ってお湯を沸かすというシステムになっており、電力と外の熱の二つのエネルギーにより効率的にお湯を沸かすことができるシステムとなっています。従来の電力のみを使う温水器と比較してもお湯を沸かすのに必要となるエネルギー量は1/3程度に抑えることが可能となります。

 

エコキュートの環境性能

エコキュートは名前に「エコ」という文字が入るように大変エコロジーな性質を持つ給湯システムです。前述の通り、エコキュートの消費エネルギー量は単純なヒートポンプ式電気温水器の1/3程度となっており、それだけ省エネルギーでお湯を沸かすことができます。冷媒としている二酸化炭素についても自然界にある二酸化炭素を利用しており、二酸化炭素を直接排出するわけではありません。

 

エコキュートの経済性

また、エコキュートは、エネルギー消費量が少ないということからわかるように、給湯費用を大きく削減することができます。一般的な電気・ガスの両方を使用する家庭において1ヶ月の光熱費の内訳は照明・家電製品が38%、冷房・暖房が28%、給湯が34%と、全体の光熱費の1/3を占めています(2003年住環境計画研究所家庭エネルギー統計年報より)

エコキュートの場合、この給湯によるエネルギー消費量を1/3程度にまで削減できますので、現在必要となっている光熱費の10%以上を削減することが期待できます。(エコキュートの場合一般家庭における給湯による電気代は一ヶ月で1,000円程度にまで削減できるとされています(九州電力調べ))

 

エコキュートの技術的解説

エコキュートがどのようにしてお湯を温めるのかということについてもう少し詳しく見ていきます。まず、物理的には、電気やガス(炎)などを使って水を温める場合、エネルギー1単位の投入により暖めることができる温度というのは決まっています。あとは、エネルギーのロスをどれだけ抑えることができるのか?というのがこれまえでの電気温水器やガス温水器の注目ポイントでした。

しかし、エコキュートの場合は、投入するエネルギーに対して得ることができる熱エネルギーは電力により直接温めるというだけでなく、外の気温という温度を使うことも特徴です。エコユーとでは室外のヒートポンプユニットが外の空気を集めます。そして中にある冷媒(二酸化炭素)が外気の温度を吸着します。そして、それをコンプレッサーにより圧縮することで高温化してその熱によりお湯を温めるという仕組みになっています。

このことからもわかるように、エコキュートは電気で暖めるのではなく、電気を使って外のエネルギーを集めるというエネルギーの確保ルートを採用していますので、1エネルギーの投入に対して1エネルギー分以上の熱量を集めることができるようになるのです。

エコキュートのしくみ
(ベスト電器ホームページより)

※電気温水器およびエコキュートにおける具体的な利用料金は統計資料や電力会社、各メーカーが発表している数字を元に作成しています。ただし、これらの利用料金については、お住まいの地域や使用方法などにより異なることがございますので、あくまでも目安程度にご利用ください。

 

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